【宇都宮市】モニエル瓦について(八城)
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本日はモニエル瓦の塗装について書きたいと思います。
モニエル瓦とは、コンクリートを基材にスラリー層(着色セメント)で着色し、クリヤーのトップコートで保護されたコンクリート瓦の事です。
よくセメント瓦と間違われることがありますが、通常セメント瓦にはスラリー層が無く、一般的な見分け方として、モニエル瓦はコンクリートでできているので、小口の切り口が写真のようにギザギザになり、セメント瓦の小口の切り口はつるっとした真っ直ぐな切り口になります。
この時点で判断を間違えると、塗料の選択でを間違え、塗装後のトラブルにつながる可能性がございます。
モニエル瓦はコンクリートでできているため、写真のように小口部分や瓦表面がセメント瓦に比べるとギザギザになっています。
スラリー層とはセメント、砂、骨材に顔料を混ぜ合わせた着色セメントの事で、コンクリート基材の上に厚み約1mmのスラリー層で覆われ、クリヤー塗装で保護されたモニエル瓦は、経年劣化でスラリー層を保護するクリヤーが無くなると、スラリー層がむき出しになります。
このスラリー層が非常に脆弱でどれほど弱いかというと、指で少しこすった程度でも粉状になり、基材のコンクリートから剥離してしまうほどの弱さです。
この屋根全体を覆っている脆弱なスラリー層を、丁寧に高圧洗浄などで出来るだけ取り除かないといけません。
もしモニエル瓦の知識がなく、またあったとしても下地調整や高圧洗浄を雑にして、脆弱なスラリー層のまま塗装してしまうと、スラリー層から塗装した塗膜ごと剥離してしまいます。
モニエル瓦は塗装後の塗膜剥離のトラブルが非常に多い瓦ですので、塗装の際には注意が必要です。
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