サイディングの重ね張り、気になるメリットとは?(高橋)|外壁塗装・屋根リフォーム専門店プロタイムズ栃木
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宇都宮鶴田店の高橋梨佳子です!
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サイディングの重ね張り?
外壁のメンテナンス・リフォームと言えば真っ先に「塗装」を思いつく人が多いかもしれません。
しかし、その他に「重ね張り」や「張り替え」といったメンテナンス方法もあるんです。今回は「重ね張り」に焦点を当ててお話しをしていきます。
サイディングについて
そもそも、「サイディングって何?」という方もいらっしゃるかもしれません。
サイディングは外壁の仕上げ材の一種で、乾式の施工方法に分類されます(湿式の施工方法にはモルタル・タイルがあります)。一定規格のサイディング(パネル)を建物の外側に貼っていくのが特徴です。
サイディングは工場生産のため品質が安定しており、施工もそこまで難しくないので工事価格も比較的安価です。さらにデザイン性・耐候性に優れているため、現在ではとてもポピュラーな施工方法です。
サイディングは大きく分けて4種類あります。
①窯業系サイディング
②金属サイディング
③木質系サイディング
④樹脂系サイディング
日本の住宅で最も使用されているものは窯業系サイディングです。金属サイディングは近年の新築住宅に増えておりシックでシンプルなお家に多く見かけるようになりました。そして外壁の重ね張りをする際によく用いられるのもこの金属サイディングです。
重ね張りについて
重ね張りは「カバー工法」とも呼ばれています。名前の通り、既存の外壁材の上に新たにサイディングを重ねる工法です。
似たようなものに「張り替え」もありますが、こちらは既存の外壁材を一度撤去してその後に新たにサイディングを張り替えます。張り替えでは外壁材を撤去する手間賃と廃棄するための費用が掛かるので、重ね張りより工事金額が少々高くなります。
重ね張りのメリット
耐久性に優れている
重ね張りに使用する金属サイディングですが、ガルバリウム鋼板という金属で出来ています。ガルバリウム鋼板は非常に耐久年数が長く20~25年、中には30年も長持ちするものもあります。
つまり、極端な言い方をすると一度重ね張りをしたらメンテナンスフリーというわけです。また、「塗膜10年保証」「赤錆10年保証」「穴あき10年保証」などメーカー保証が付くケースも多く、より一層安心できます。
断熱効果が期待できる
↑金属サイディングの断面図。白い部分が断熱材です。
金属サイディングの多くは、裏面(建物側の面)に断熱材がついています。「金属は熱を持ちやすい」というイメージがあると思いますが、この断熱材があることで建物の内部まで熱が届きにくくなります。また、重ね張りの場合は金属サイディングと建物内部の間に既存の外壁材があるために、さらに断熱効果が期待できます。
建物内部の温度が大幅に変わるというわけではないのですが、暖房温度を上げすぎたり逆に冷房温度を低く設定しすぎたりすることを減らせます。
デザインが豊富
重ね張りに使用する金属サイディングは素材自体は金属(ガルバリウム)ですが、レンガや木目、ストライプなど様々なデザイン・テクスチャーがあります。
塗装をする場合は基本的にべた塗りになるので、表面の凹凸は残るものの既存の外壁の色や模様が無くなってしまいます。
↑既存の外壁(上)と塗装後の外壁(下)
また、デザインの異なるサイディングを組み合わせることもできますので大幅なイメージチェンジも叶います。
↓こちらは外壁重ね張りを施工中のお家です。お客様こだわりの深緑の金属サイディングと木目調の金属サイディングのバランスがとても素敵です。
重ね張りの注意点
ここまでたくさんメリットを紹介してきましたが、重ね張りをご検討の際に注意していただきたいポイントもお伝えします。
設備・配管の脱着がある
お家をぐるっと見ていただくとお分かりになるかと思いますが、お家の外壁には様々な設備がくっついています。
エアコンのホースやガスのメーター・配管、光回線、給湯器など…。もしかしたらポリカやカーポートがくっついているお家もあるのではないでしょうか。ピッタリくっついていなくても、作業するには狭い箇所があるかもしれません。
これらの設備は一時的に外壁から離して仮置き・仮止めします。その際に電気配線やガス管など、ものによっては専門業者に作業してもらう必要があります。
重ね張りをする施工店がその専門業者の手配もしてくれる場合もあれば、「ガスだけはお客様で手配していただけますか」などと言われてお客様自身で行う場合もあります。
重ね張りを検討の際はこのことを念頭に置いていただいて、工事をすることになったら施工店と何をどうするのか打ち合わせしていただければと思います。
初期費用が掛かる
冒頭で重ね張りについて説明した際に、「張り替え」についてのお話もしました。重ね張り工事は工期が短く、廃材処分費も無いので張り替え工事と比べると少々安く工事出来ます。
しかし塗装工事と比べてしまうと、工事に使用する材料も多く工期も長いです。そして工期が長いということは職人さんの手間賃もそれなりに掛かりますので、結果的に費用が高いと感じてしまう人が多いです。
こんな方におすすめ
メンテナンス回数を抑えたい方
ブログの最初で、重ね張りに使用するガルバリウム鋼板は20~25年の耐久年数があるとお話ししました。ですので初期費用は少しかかりますが、「メンテナンスは今回1回で済ませたい」「息子夫婦が戻ってくるから一緒に長く暮らせるようにしたい」といったお考えの方には重ね張りはおすすめのメンテナンス方法です。
デザインを変えたい方
外壁のリフォームをご検討の際に「どうせやるならガラッとイメージチェンジしたい!」という方がいらっしゃいます。塗装の場合は複数色を塗り分けることは出来ます。しかし、「レンガ調だった外壁を木目調に変える」といったことは塗装では出来ませんのでこの場合は重ね張りが向いているかと思います。
塗装・張り替えが厳しい場合
お家の形状や状態によっては塗装や張り替えが厳しい・出来ない場合があります。
塗装が厳しい場合
外壁が酷く傷んでいると塗装によるメンテナンスは厳しくなります。
例えば「凍害」という症状。この症状が重度の場合はその部分を張り替えて塗装をすることがあります。
しかし重度の凍害が広範囲にあると、張り替えて塗るよりも重ね張りや張り替えをした方が安く済む・安心な場合があります。
↑窓の上に見られるのが凍害です。こちらのお家は外壁の広い範囲にこのような凍害が見られたため、外壁の重ね張りを工事を選択しました。
↓こちらのお家のように、重度の凍害であっても部分的であれば外壁材を張り替えてその上から塗装することもできます。
張り替えが厳しい場合
張り替え工事はその名前の通り、既存の外壁を取り除いて新しい外壁材を張ります。しかしコンクリートやモルタル外壁の場合は、外壁を撤去しようとするとその下の金網等も一緒に撤去されてしまうので張り替えが出来ません。
そのような外壁でも重ね張りであればできることが多いので、一度施工店・業者さんに相談してみるといいですね◎
おわりに
いかがでしたでしょうか。重ね張りというメンテナンス方法があること、メリットや注意点が少しでも伝わっていたら嬉しいです。
外壁のメンテンナンス・リフォームをご検討の際は、何を重視するのか(価格や耐久年数)と、お家の状態を踏まえながら最善の施工方法を決めていただければと思います。
しかしお客様自身で判断をするのはなかなか難しいと思いますので、ぜひ施工店などプロに相談してみてください。もちろん、県内4店舗のプロタイムズ栃木も重ね張り工事を行っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ!